皮膚病の猫のためのキャットフード

愛猫に多いのが皮膚のトラブルです。抜け毛下が多くなる春から夏にかけては、体を舐めますが、これは皮膚病ではありません。季節に関係なく、しきりに顔や体をこすったり、目ヤニが多くなったり目の中が赤くなったり、耳を痒がったりする場合は要注意です。

皮膚病の原因は色々あります。

ひとつは、ノミやダニによる皮膚炎です。特にノミに刺されることで発症するノミアレルギーは、猫に多い皮膚炎としてよく知られています。対策としては飲み薬や塗り薬での治療です。ノミやダニのいない環境づくりも大切です。

また、細菌や寄生虫が原因の皮膚炎では、脱毛が激しかったり、異常に痒がったりすることがあります。早めに受診することをオススメします。

ハウスダストやイエダニ、花粉などのアレルゲンが原因のアトピー性皮膚炎も少なくありません。アレルゲンを特定してアレルゲンには触れないようにします。

食事が原因の皮膚病もあります。もっとも多いのが、「食物アレルギー」です。キャットフードに含まれるものがアレルゲンになって、痒みや皮膚炎を引き起こします。動物病院でアレルゲンを特定してもらいましょう。そして、アレルゲンのないキャットフードを選ぶことが大切です。また、皮膚のバリア機能が減少することで発症する皮膚炎や栄養の過不足による皮膚炎もあります。これらもまた、食事が原因です。

皮膚病のネコちゃんにとって大切なことは、体の中からケアすることです。キャットフードの質が重要になります。まずは、良質なタンパク質を使っているかどうかです。タンパク質の約30%は毛や皮膚の維持に必要なケラチンという物質の合成に使われています。また、猫は犬よりも多くのタンパク質を必要としています。このタンパク質が粗悪なものであると十分に吸収ができません。

また、着色料や添加物の中には、免疫力を低下させる恐れのあるものも少なくありません。さらに、DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸は健康な皮膚を維持する効果があるので、このような栄養素も大切です。

皮膚炎対策のキャットフードは、グレインフリー(穀物不使用)で無添加、良質のタンパク質がメインでオメガ3脂肪酸が配合されているものがベストです。色々チェックして選択して下さい。