歯垢・歯石がつきにくくなるキャットフード

元来猫は虫歯にはならない動物です。野生の猫は獲物の皮やスジ肉を噛むことで自然に歯磨きをしているのです。ところが最近はウェットキャットフードなど柔らかいものを食べるネコちゃんが多くなりました。その結果、歯に歯垢や歯石が溜まりやすくなり、歯周病になる猫が増えてきました。

愛猫の口が臭かったり、歯茎が赤く腫れていたり、茶褐色の歯石がついているような場合は、歯周病の疑いがあります。動物病院で診断してもらいましょう。

歯周病の予防には、歯垢などがつきやすいウェットタイプのキャットフードは避けて、噛み応えのあるドライタイプのキャットフードがオススメです。

もっとも効果的なのは、毎日の歯磨きです。生後6ヶ月前後までに歯磨きの習慣がつけられることがベストです。ネコちゃんが怖がらないようにやさしく歯に触れることから始めます。次にガーゼなどで歯を拭いてみます。これが大丈夫になれば、ブラシを使った歯磨きが可能になります。

しかし、どうしても嫌がるネコちゃんも少なくありません。このような場合はウェットティッシュで歯の表面の歯垢だけでも拭き取ります。また、口に触るのも無理な場合は、歯垢や歯石のつきにくいキャットフードに替える方法もあります。

デンタルケアのためのキャットフードには、固さや形の特徴があります。

固さは、歯垢よりも固く歯よりは柔らかくなっています。一般的なドライキャットフードは噛んだらすぐに砕けてしまいますが、ある程度の固さがあれば、歯垢を取り除くことができます。また、デンタルケア用のキャットフードの形は、より歯垢が取れやすいように歯との接触面積が広くなっています。また、大きさも丸飲みできないようなサイズになっています。

また、デンタルケア用のおやつなどもあるので是非活用して下さい。

しかし、キャットフードでの予防には限界があります。歯磨きを毎日するのが理想ですが、歯磨きが出来ない場合には、定期的に動物病院でケアしてもらうのも効果的です。